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【きれいにDIYで】エアコン取付 やりすぎ100時間その完全記録

エアパージ(真空引き)?フレア加工?トルクレンチ?化粧カバー?チューブベンダー?全部やってみた

■■■初出:2023/04/07

■■■作業日時:2022/06/19

 

もうね、エアコンなしで寝ることなんて不可能な夏なんです。節電?イヤです。脱炭素?いつまで欧米の意識高い系に寄せるのでしょうねぇ。SDGs?なんて言っているのはもう日本だけじゃないですかね。打ち合わせ相手がSDGsのバッジなんてしていたら、あぁ、今日はハズレだなぁなんて。大抵ポンコツですし。SDGsに限らずその手の界隈の人達は「えっ!前からそうでしたけど(ドヤァ)」てな訳知り顔で押し付けてくるんですよねぇ。やりたいなら勝手にやればいいのに。

2030年に17の目標はひとつも達成されていませんし、ポンコツといえどそれに気が付いてバッジを外している未来が見えます。

 

で、エアコンです。エアコン未設置だった子供部屋に新たにエアコンを設置します。もう私にとっては数年おきにやってくるルーティン作業みたいなモンです。

 

エアコンを家電量販店で購入~設置。えぇ、普通はコレです。一番賢いです。設置工事にきていただいて数時間もしたら快適な風。設置工事費がかかる?高い?設置業者さん2名で配送、設置、ショートパーツまで含めて¥15,000くらいでしょ?その工具持ってますか?そのスキル持ってますか?その工具揃えるのにいくら必要だと思ってんの?スキル身に着けるまでどんだけ努力したと思ってんの?大人が動くってお金がかかる訳ですよ。安すぎるでしょ。

家電量販店の設置工事費無料キャンペーン、客側からの設置工事費サービスの要求、バカいっちゃいけません。サービスって名の仕事なんてないから。それを受け入れる設置業者さんもどうかしてると感じますけど。プロでしょ?

結果、エアコンの機能としては満たしているのでしょうが、うーん、こんな仕上がり?¥15,000だもん。¥15,000の設置工事費ってその程度なんすよ。だってプロだもん。¥15,000以上やる必要ないですしねぇ。

誰も得をしないなぁ。家電量販店、設置業者、客、誰のせいでしょ?

 

で、ワタクシ。なんでもやってみないと気が済まないし、自分で設置工事を行えば気が済むまで仕上げることができますし。エアコンに限らず構造、仕組み(モノも業界も)を知りたいし。半分趣味ですし。設置工事費がモッタイないとかそういう次元のハナシではないのです。

プロの設置業者さんがプロの仕事を行い、納得の仕上がりならその対価をきちんと支払う。あたりまえでしょ。設置工事費相場のはるか上ですけど仕上がりは任せて!って業者さんいないかなぁ。

 

本体はお好きなメーカーをどうぞといいたいところですが、オススメはパナソニックですね。なぜって?本体以外のショートパーツが、まぁ、豊富ですね。設置工事費節約がメインの方にはどうでもいいことですが、自分できれいに取り付けたい方はパナソニックを選んでおけば間違いないかと。少しお高めですが、きれいに取り付けるのがメインなのでソコは重要ではありません。またパナソニックのホームページにて本体、ショートパーツともに取扱説明書、施工説明書、寸法図等々がPDF、CADにてダウンロード可能です。これらが事前に入手可能なのは助かるなぁと。DIYにおいて情報は多いに越したことはありません。

 

パナソニックエオリア EXシリーズ / CS-EX221D-W

⇒¥69,221(デンキチWeb楽天市場店)

 

パナソニックでもいろいろありますが、2022年最新型フラッグシップモデルなんて当然買えない訳です。2021年モデルのちょっとイイやつにしてみました。フィルターお掃除ロボットやらAIやらスマホで遠隔操作やらナノイーXとやらになっているらしいです。

 

早速開梱です。ほとんどのショートパーツはパナソニック製を調達しました。今回はお掃除ロボットモデル専用の壁面取出しカバー(排じん&換気機能付きエアコン用)が必要です。

 

配管と電線だけの配管セットを入手しました。使用しないドレンホース、テープ、パテ、サドル等が省かれているため、そのぶん安価なのは助かります。ドレンホースは耐候性のある商品を別途準備しました。

 

梱包ダンボールが実寸大のわかりやすい型紙になっています。頭いいなぁ。

各部屋には給気口が付いていますのでバラして壁の構造を確認します。クロス⇒石膏ボード⇒断熱ボード⇒内壁⇒断熱材⇒外壁となっておりクロス⇔内壁は45mm。

この穴から腕を突っ込んだり、鏡でのぞいたり、下地センサーで確認したり、エアコン配管等を通す場所に梁等がないかを十分に確認しました。

 

据付板をあてがいマスキングテープを貼り、取り付け穴位置をマーキングします。可能な限り取り付けねじは多い方がいいと思います。特に角部は必須ですね。本体と壁にすき間があるとイヤでしょ?全てのねじはいきなり固定せず小さめのドリルで下穴をあけます。小さめの方が穴の中心精度も上がります。ドリルねじは便利ですが、うーん、私は使いませんね。トラス4x50タッピングねじを使用しねじ部が内壁に届くように据付板を取り付けます。タッピングねじもあまり好きではありませんが、ソコは母材次第で。

 

排水のため室外側へ向かって下り勾配になるようにエアコン配管等を通すΦ65の穴をあけます。上り勾配は絶対ダメですが気持ち下ってるかな?くらいで十分です。ホールソーでも穴あけ可能ですが、いわゆるコアドリルがベスト。このコアドリルはΦ65のハズですが少し大きめだなぁ。

 

うん、きれいにあいた。

 

ねじ込むだけで長さ調節及び固定が出来るスリーブセットを使用します。排気ホースも最適な長さにカットします。

 

採寸し化粧カバーをカットします。スライドマルノコにアルミ用の刃をセットすると切断面がきれいです。水平、直角、シンメトリーでないと気が済まないワタクシ、切断するならスライドマルノコなんです。エルボー、化粧カバーの要所(500mmピッチ)には水抜き穴をあけておきます。

 

外壁の凹凸を吸収するため大丸のワッシャを介して化粧カバーを取り付けます。ワッシャを複数重ねるときの仮固定は木工ボンドが便利です。取り付けねじはSUS製で。数年後サビてポキッって折れちゃいますから。

 

数年前に玄関ポーチの上に設置したエアコンの室外機の隣に今回の室外機も設置します。化粧カバーは排水のための水切り勾配が必要なようですが化粧カバーが斜めなのがイヤ・・・・・。外壁からまず2Mほど真下に排水しますのでダイジョーブかなと。水平、垂直の方が見栄えがいいでしょ。ドレンホースは可能な限り水切り勾配をつけて化粧カバー内に収めることにします。

 

エアコン配管をきれいに曲げるためウォールベンダーを使用します。きれいなRで曲げ加工ができ、配管の座屈もありません。

 

配管等をスリーブに通し本体を据付板に引っかけ固定します。配管等の先端をビニールテープでグルグル巻きにして、シリコンスプレーを塗布しておくとスリーブへの挿入がスムーズです。今回は左配管のため配管中継部は本体背面となります。

 

ちなみに締め付けトルクは

・2分 14-18N・m(プラグくらい)

・3分 34-42N・m(タイロッドエンドのナットくらい)

 

まぁ、幅がある訳です。トルクレンチを使用して締め付けることがベストですが、例えばクルマを自分で整備している方なら手トルクのイメージできますよね?えぇ、いつもの感じでギュっと締めれば全然ダイジョーブです。次回緩めるとすればエアコンを撤去するときでしょ?極端なハナシ、ねじ切れる直前まで・・・・・は大袈裟ですがそのくらい締めてもいいと思いますよ。イメージできないって方は・・・・・トルクレンチ買っちゃってください。

 

電線末端は収縮チューブで処理し見えないけれど見栄えよく。

 

スリーブのすき間にはパテを使用せず緩衝材を詰め込みます。パテはベタベタするでしょ?壁面取り出しカバーのスペースが許す限り大きなRで手曲げします。

 

配管等が露出しているのがイヤ・・・・・。3Dフレキジョイント+接続カバーセットを使用します。このようなショートパーツが準備されているところがパナソニックをオススメする理由です。ただ、このパーツを使用すると美観は向上しますが配管長を室外機にピッタリ合わせなければならないため難易度は上がります。ふわっと配管したり、くるっと円を描いて配管したりと配管の余長を吸収できません。配管カット+フレア加工必須です。ドレンホースのノックアウトがガバガバなためピシャリのサイズに。

 

銅管をピッタリの長さで切断し、フレア加工を行います。断熱材の長さもピシャリ。

 

エアパージ(真空引き)を行います。

 

据付台の下に敷く防振パッドを切り出します。先端には虫の侵入を防ぐため防虫ドレンキャップを。

 

化粧カバーは雨樋の下をギリかわして、なかなかスマートに仕上がっているかと。数台も取り付けると無駄にスキルも上がるってモンです。各種カバー等を取り付け、日よけ屋根も。サスガ純正部品、ピッタリです。南向きに室外機を設置する場合コレは必須ですね。室外機天板に直射日光があたらないため、電気料金にも多少の影響があると思います。

 

デザインが一新されたつや消し白のボディが洒落ているなぁ。いろいろ進化もしているのでしょうねぇ、いままでのエアコンと違い、明らかにキンっと冷える感じがします。

 

エアコン4台フル稼働で寒いくらい快適な我が家です。節電?知らん。

 

■■■初出:2020/02/17

■■■作業日時:2016/07/18

 

子供部屋にエアコンが必要だな・・・・・と考えること数年。上の子も中学生になり自分の部屋で勉強する環境を整えないとなぁと。

 

本体、ショートパーツはネットで購入しました。パナソニック商品の注意点として型式違いで「家電量販店向けモデル」と「住宅設備店向けモデル」が存在し、「住宅設備店向けモデル」が少し安価な傾向のようです。同じ商品ですが型式を変え流通経路を変えることでハイ違う商品です!って大人の事情です。ゲフン・・・・・。

また機能、デザインの変更はほとんどないのに年度が替わると○○年度モデルって新商品を装うのには注意が必要です。例えば今回の購入時は

・CS-GX225C 「2015 家電量販店向けモデル」

・CS-GX226C 「2016 家電量販店向けモデル」

CS-225CGX2015 住宅設備店向けモデル

・CS-226CGX 「2016 住宅設備店向けモデル」

が存在したのですが、上記4商品は基本的に同じモノです。1年経てばすぐ型落ちですし、最新型にこだわりなんてないので一番安価だった・CS-225CGX2015 住宅設備店向けモデル」を選択。

ここ数年は奇数年モデルチェンジ、偶数年マイナーチェンジのようですので、偶数年に「前年度 住宅設備店向けモデル」を購入することが安価かなと。購入リミットはGW前後ですね。暑くなってくると前年度モデルは在庫自体がなくなります。まぁ、いきなり故障で選択の余地なしってこともあるでしょうからタイミングですね。

 

早速開梱です。ペア型コイル(配管)以外は全てパナソニック製を調達しました。

 

梱包ダンボールが実寸大のわかりやすい型紙になっています。頭いいなぁ。

 

ドレンホース、テープ、パテ、サドル等、とりあえずの資材は同梱されていますが使用するのは配管と電線だけですね。ドレンホースは耐候性のある商品を別途準備しました。

 

先に室外機を転倒防止のため据付台に取り付けます。据付台にボルトが食い込むことを防止するためワッシャを1枚入れておきます。

 

各部屋には給気口が付いていますのでバラして壁の構造を確認します。クロス⇒石膏ボード⇒断熱ボード⇒内壁⇒断熱材⇒外壁となっておりクロス⇔内壁は45mm。

この穴から腕を突っ込んだり、鏡でのぞいたり、下地センサーで確認したり、エアコン配管等を通す場所に梁等がないかを十分に確認しました。

 

据付板をあてがいマスキングテープを貼り、取り付け穴位置をマーキングします。可能な限り取り付けねじは多い方がいいと思います。特に角部は必須ですね。本体と壁にすき間があるとイヤでしょ?全てのねじはいきなり固定せず小さめのドリルで下穴をあけます。小さめの方が穴の中心精度も上がります。ドリルねじは便利ですが、うーん、私は使いませんね。トラス4x50タッピングねじを使用しねじ部が内壁に届くように据付板を取り付けます。タッピングねじもあまり好きではありませんが、ソコは母材次第で。

 

排水のため室外側へ向かって下り勾配になるようにエアコン配管等を通すΦ65の穴をあけます。上り勾配は絶対ダメですが気持ち下ってるかな?くらいで十分です。ホールソーでも穴あけ可能ですが、いわゆるコアドリルがベスト。

 

うん、きれいにあいた。ねじ込むだけで長さ調節及び固定ができるスリーブセットを使用します。干渉部をカットし仕上げ、すき間にはコーキングを。

 

もうね、室外機を一人で抱えて上げるなんて無理!いつものヤマトさんか佐川さんこないかなぁと待っていましたが、そんな都合のいい話はない訳で。諦めて2Fの窓から気合で玄関上に降ろしました。この時点で薄々気が付いていました。はじめてのエアコン設置工事にしては難易度高くない?ってことを・・・・・。

 

採寸し化粧カバーをカットします。高速カッターに木工用もしくはアルミ用の刃をセットするときれいにカット可能です。

 

エルボー、化粧カバーの要所(500mmピッチ)には水抜き穴をあけておきます。化粧カバー内もきれいに配線、配管したいのでタイラップで結束可能なようにタイアンカーを共締めして外壁に取り付けます。化粧カバーの中継にはストレートジョイントを使用します。取り付けねじはSUS製で。数年後サビてポキッって折れちゃいますから。

 

とりあえず準備完了です。化粧カバーは排水のための水切り勾配が必要なようですが化粧カバーが斜めなのがイヤ・・・・・。外壁からまず2Mほど真下に排水しますのでダイジョーブかなと。水平、垂直の方が見栄えがいいでしょ。ドレンホースは可能な限り水切り勾配をつけて化粧カバー内に収めることにします。

 

配管等をスリーブに通し本体を据付板に引っかけ固定します。配管等の先端をビニールテープでグルグル巻きにして、シリコンスプレーを塗布しておくとスリーブへの挿入がスムーズです。

今回は右配管のため配管中継部は屋外の化粧カバー内となります。左配管ですと配管中継部は本体背面になるので少し難易度が上がるかも。電線末端は収縮チューブで処理しました。

 

スリーブのすき間にはパテを使用せず緩衝材を詰め込みます。パテはベタベタするでしょ?銅管が断熱材に覆われていますのでチューブベンダーの出番はありませんね。壁面取り出しカバーのスペースが許す限り大きなRで手曲げします。

 

銅管部がなるべく露出しないように断熱材に縦に切り込みを入れ、トルクレンチを使用し規定トルクで締め付けます。(トルクレンチの使用方法は別記事にて解説予定)

 

ちなみに締め付けトルクは

・2分 14-18N・m(プラグくらい)

・3分 34-42N・m(タイロッドエンドのナットくらい)

 

まぁ、幅がある訳です。トルクレンチを使用して締め付けることがベストですが、例えばクルマを自分で整備している方なら手トルクのイメージできますよね?えぇ、いつもの感じでギュっと締めれば全然ダイジョーブです。次回緩めるとすればエアコンを撤去するときでしょ?極端なハナシ、ねじ切れる直前まで・・・・・は大袈裟ですがそのくらい締めてもいいと思いますよ。イメージできないって方は・・・・・トルクレンチ買っちゃってください。

 

配管等が露出しているのがイヤ・・・・・。3Dフレキジョイント+接続カバーセットを使用します。このようなショートパーツが準備されているところがパナソニックをオススメする理由です。ただ、このパーツを使用すると美観は向上しますが配管長を室外機にピッタリ合わせなければならないため難易度は上がります。ふわっと配管したり、くるっと円を描いて配管したりと配管の余長を吸収できません。配管カット+フレア加工必須です。

 

チューブカッターで銅管を切断し内側のバリを取ります。フレアツールでフレア加工を行います。先にナットを銅管に通すことを忘れずに。カットした残材先端を仕上がり見本として何度も練習しました。

 

こちらも銅管部がなるべく露出しないように断熱材の長さを調節し、電線末端は収縮チューブで処理し、室外機に配管等を接続します。

 

エアパージ(真空引き)を行います。

 

各種カバー等を取り付け、日よけ屋根も。サスガ純正部品、ピッタリです。南向きに室外機を設置する場合コレは必須ですね。室外機天板に直射日光があたらないため、電気料金にも多少の影響があると思います。

 

ドレンホースの切り欠きも最小限に。据付台の下には防振パッドを敷きます。

 

なかなかスマートに仕上がっているかと。

 

あー、涼しい!

はじめてのエアコン設置工事にしては上出来。最低限クルマを自分で整備するくらいのスキルがあれば誰でも設置工事可能かなと。そのような方ならソコソコ工具も持ってると思いますし。命に関わるのでクルマの整備に失敗はダメだけど、エアコン設置工事なら失敗しても笑えるでしょ?くらいのメンタルあればきっとダイジョーブです。

 

今回エアコン設置工事を行った上で

・コアドリル(必要 すでに穴があいているなら不要)

・トルクレンチ(基本的には必要)

・チャージバルブ(基本的には必要)

・真空ポンプ関係(基本的には必要)

・フレアツール+チューブカッター(銅管をカットするなら必要)

・チューブベンダー(不要)

 

ということがわかりました。つまりなくてもスキル次第ではエアコン設置工事可能ですね。私は心配症なので・・・・・。残り5台のエアコン設置(交換)工事予定がありますので、次回はさらなるクオリティで取り付けたいと考えています。

 

2020/02現在、普通に使用していますのでガス漏れ等の施工ミスはないようです。設置工事後1週間くらいドキドキしてましたから。